東日本大震災

共に祈り、継ぐ  東日本大震災から8年、県内各地で追悼式

2019年03月11日
 犠牲者をしのび、被災地に思いをはせる人たちの心を映すかのように、冷たい雨が降った。東日本大震災から8年となる11日、県内各地で鎮魂と復興を願う行事が行われた。復興はいまだ道半ば。震災の記憶を風化させないためにも一人一人が祈りをささげ、あの日の経験を未来につなぐ決意を新たにした。

 山形市役所前では追悼・復興祈願式が行われ、地震発生時刻に「千年和鐘」を打ち、参加者約120人が黙とうした。近くの文翔館では夕方からキャンドルナイトを開催。宮城県気仙沼市で被災し、現在は山形大に通う佐藤海斗さん(20)と、福島県飯舘村から本県に避難し、大石田町で米粉パン店を営む鮎川ゆきさん(35)が「震災を経験した子どもも、していない子どもも明るい未来が開けることを願う」などとメッセージを披露した。引き続き、出席者らが文翔館前広場でキャンドルに灯をともした。

絆などの思いを込めた竹あかりの優しい光が追悼式が開かれた会場を照らした=米沢市・伝国の杜
絆などの思いを込めた竹あかりの優しい光が追悼式が開かれた会場を照らした=米沢市・伝国の杜
 米沢市では伝国の杜(もり)置賜文化ホールで追悼式・復興のつどいが行われた。午後2時46分の時報に合わせ、1分間の黙とうをささげた後、4年前に福島第1原発事故の影響で福島県郡山市から家族とともに避難してきた下山田菜穂子さん(35)が心境を語った。

 下山田さんは「今の福島はとても息苦しく感じる。不安を口に出せない雰囲気がある。時がたつにつれて、ますます強くなっている。不安な気持ちを話せる環境づくりをしていく必要がある」と全ての避難者の思いを代弁した。続く復興のつどいで歌手の半崎美子さんのコンサートや竹あかりの点灯式などが行われた。

 宮城県南三陸町と友好町となっている庄内町では、各中学校で生徒による慰霊の合唱や呼び掛けが行われた。

 このうち立川中(97人、中里浩也校長)は、町役場立川庁舎で合唱を披露した。2015年から生徒会有志で取り組んでおり、今年は初めて全校生で臨んだ。雨が降る中、「最上川舟唄」と「ふるさと」を歌い上げた。余目中(431人、佐藤信哉校長)は10、11の両日、防災無線で町民に追悼を呼び掛けた。3年長南優也さん(15)が町民に地震発生時刻の黙とうをお願いするメッセージを朗読し、これからも被災地を応援することを誓った。

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  • 午後2時46分の時報とともに1分間の黙とうをささげる追悼式の参列者=米沢市・伝国の杜

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