東日本大震災

被災者との絆つないで7年目 長井・「甦る」試飲会

2019年03月10日
「甦る」の新酒で乾杯する出席者=長井市・中央会館
「甦る」の新酒で乾杯する出席者=長井市・中央会館
 東日本大震災の被災者と長井市内の団体が酒米生産や醸造に関わった純米吟醸酒「甦(よみがえ)る」の試飲交流会が10日夜、同市の中央会館で開かれ、参加者50人がフルーティーな味わいの新酒を楽しんだ。

 同市のNPO法人レインボープラン市民農場(竹田義一理事長)が運営する田んぼで、取り組みの賛同者らが酒米「さわのはな」を協力して栽培。福島県浪江町から移転し市内の酒蔵を引き継いだ鈴木酒造店長井蔵(鈴木大介社長)が醸造した。醸造は本年度で7年目となった。

 試飲会には約50人が参加し、さいたま市から訪れた公務員小林碧さん(29)は「切れがあり後味はすっきり。食事の邪魔をしない」とじっくり味わっていた。鈴木社長は「震災から丸8年がたった。この時期は気が沈みがちだが、試飲交流会に力を頂いている」と語った。

 被災した福島県内の親子に自然体験の場を提供し続けている「葉っぱ塾」(長井市、八木文明代表)に対し試飲会の席上、昨年度売上金の一部が活動支援金として贈られた。また同県郡山市出身のシンガー・ソングライター伊東和哉さんが取り組みに賛同して作った曲「甦る」を披露した。

 本年度の「甦る」は一升瓶で2200本分を仕込んだ。一升瓶が2808円、720ミリリットル入り1512円で、11日から市内や全国の酒販店で販売する。
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