児童生徒が被災者の話聞く 蔵王三小・蔵王二中、「諦めず、手差し伸べて」
2016年03月05日
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自身の被災経験を語った星初枝さん(左)。子どもたちに災害に備える大切さを説いた=山形市の蔵王三小・蔵王二中
講師を務めたのは、自宅で津波に巻き込まれた郷土料理研究家の星初枝さん(81)、同町ボランティアセンターでコーディネーターを務める星真由美さん(55)。小学5、6年生と中学生、その保護者ら約20人が聴講した。 初枝さんは高台の小学校へ避難した後、夜の炊き出し準備をするため自宅へ引き返した。その際に津波にのまれ400メートルほど流されたが、一命を取り留めた。被災してからしばらくはシャワーなどの水にも恐怖を感じたという。被災後の生活を振り返り、避難訓練の重要性を説明。「災害のときは自分の身は自分で守ること、絶対に諦めないこと、周りに困った人がいたら手を差し伸べることをお願いしたい」と語り掛けた。 真由美さんは、地元をはじめ、本県の山形六中や朝日中、西川中の子どもたちが、復旧に向けて大きな役割を果たしたことを紹介。蔵王二中3年伊東周悟さん(15)は「つらい思いをした上で僕たちに話をしてくれた。僕らも震災のことを伝え続けたい」と話した。
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