東日本大震災

石巻周辺の統廃合小中校校歌をCDに 山響などプロ楽団が演奏、心のランドマークに

2013年08月09日
石巻市谷川小の校歌を演奏する山形交響楽団=山形市・山形テルサ
石巻市谷川小の校歌を演奏する山形交響楽団=山形市・山形テルサ
 東日本大震災で被災し統廃合した宮城県石巻市周辺の小中学校20校の校歌を残そうと、全国各地のプロオーケストラが演奏、CD化する事業が大詰めを迎えている。山形交響楽団が8日、山形市の山形テルサで石巻市谷川小の校歌を演奏し、全ての録音が完了。この日は企画の発案者らも演奏を見守り「学校が無くなっても、ずっと口ずさんで愛してほしい」と思いを語った。

 山響が演奏した谷川小は、津波で甚大な被害を受け、昨年3月に閉校した。音楽監督の飯森範親さん(50)は「波がうねるイメージで」などと牡鹿半島の豊かな湾に面する小規模校に思いをはせながらタクトを振った。震災で石巻市の親戚を亡くした首席オーボエ奏者の佐藤麻咲さん(31)は「思い出が校歌と一緒にずっと残ってほしい」と話した。

 収録最終日となったこの日は、会場に関係者らが駆け付けた。「子どもからお年寄りまで歌うことができる地域の校歌を『心のランドマーク』として残せないか」と発案した石巻市で学習塾を営む蟻坂隆さん(63)は「プロジェクトが実現し、驚き感動している」。オーケストラへの助成を行うアフィニス文化財団元専務理事の推名慎一さん(62)=山形市出身=は蟻坂さんと学生オーケストラ時代の仲間。蟻坂さんから相談を受けて日本オーケストラ連盟に提案、賛同を得た。陰の立役者は「思いを形にすることができ、ほっとしている」と語った。

 山響など19楽団が今年1月から石巻市、東松島市、女川町の20校の校歌を録音してきた。今後、女声合唱による歌を収録し、完成したCDは統廃合後の9校をはじめ、各地の公民館などに配布する。

 鶴岡三中など国内外から寄せられた義援金を活用。編曲は日本作曲家協議会、演奏は日本オーケストラ連盟がボランティアで行い、CD業者などが実費で制作協力した。
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