東日本大震災

山形電波工高生が掲示板を手作り 石巻・仮設住宅の情報交換に

2011年07月16日
学んだ技術を生かそうと、仮設住宅用の掲示板づくりに打ち込む山形電波工高の生徒たち=宮城県石巻市大宮町
学んだ技術を生かそうと、仮設住宅用の掲示板づくりに打ち込む山形電波工高の生徒たち=宮城県石巻市大宮町
 学校で学んだ技術を生かして東日本大震災の被災者のために役立ちたいと、山形電波工業高(天童市)住環境デザインコースの3年生が15日、宮城県石巻市で仮設住宅の居住者用に掲示板を作るなどのボランティアを行った。「大変な思いをしている人たちのため心を込めて取り組んだ」。生徒たちは汗だくになりながら丁寧に作業を続けた。

 今回参加した生徒は約30人。掲示板を製作する班と、側溝の泥だし作業班に分かれた。掲示板製作班の作業現場は石巻市大宮町にある被災した倉庫。海側の壁は津波によって破壊され、骨組みだけが残る。屋内なので強烈な日差しは遮られ、意外に風が心地よかったが、作業が始まると、生徒たちはすぐ汗びっしょりになった。

 「少しでも丈夫で見栄えもいいものをと、生徒たちが自ら考えて工夫を凝らした」。引率の住環境デザインコース長・村上良太教諭(32)は感心する。掲示板と支柱の接続は通常、木材をビス止めするだけだが、気持ち良く使ってもらおうと、生徒の発案でノコギリとノミを使ってへこみを作り、はめ込むようにして美しく仕上げた。雨よけ用に小さな屋根も取り付けた。

 掲示板は石巻市のニーズを確認して製作。避難所と違って情報を入手しにくい仮設住宅の住民のために、どんなボランティアがいつ訪れるかやイベントの案内などを掲示し、不安解消や交流に活躍するという。

 今野健斗君(17)は「震災から4カ月たっても水や電気が使えないところも少なくないと聞いた。普通に暮らせる自分たちがいかに幸せか、あらためて感じた。大変な思いをしている人たちのため心を込めて作った」。牧田大輝君(17)は「掲示板を使う人がけがしないよう丁寧に削らなきゃ」と話しながら、カンナで角を丁寧に落とした。村上教諭は「『物づくりを通した人づくり』が本校のモットー。今後も、学校に戻ってから追加で掲示板を作るなど、息の長い支援をしていきたい」と話していた。
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