東日本大震災

福島からの避難者、キノコ生産場でアルバイト 自立した生活を模索

2011年03月25日
キノコ生産工場での作業に汗を流す、福島県いわき市出身の林加代さん(手前)=新庄市五日町
キノコ生産工場での作業に汗を流す、福島県いわき市出身の林加代さん(手前)=新庄市五日町
 金山町に身を寄せている福島県の人たちが、新庄市内のキノコ生産場でアルバイトを始めた。津波で家を失った人が大半。原発事故の影響で古里に帰れる見通しが立たない中、心身ともリフレッシュできると仕事に打ち込み、自立した生活を模索している。

 金山町の避難所・町老人福祉センターでは、相馬市などから避難してきた3歳から80代まで30人余りの福島県民が暮らしている。最初に避難者が訪れたのは17日。埼玉県や栃木県、また上山市や東根市などを回った後、同町に身を落ち着けた人が多いという。

 女性ボランティアが食事を提供するなど町民が生活を支える中、仕事を探す動きが活発化した。「温かい食事に部屋と本当に良くしてもらっている。しかし地域の人に甘えてばかりはいられない。雪かきでも何でもいいので働かせてもらいたい。自分たちの食いぶちくらい稼ぎたい」と被災者のまとめ役の福躍(ふくおどり)好勝さん(46)=相馬市。

 事情を知ったマッシュグループ(鮭川村、阿部一雄社長)が、ブナシメジを栽培しているキノコ生産場で1日3人を雇うことにした。家族の安否確認など急用で出勤者がゼロの日もあったが、19~24日に計8人がパートで働いた。車に乗り合って通い、女性はキノコのパック詰めや箱詰めを、男性は菌床キノコの栽培補助などに汗を流している。

 林加代さん(60)=いわき市=は初出勤となった24日、出荷するキノコのより分けを担当した。「放射線の影響でいつ古里に帰れるか分からない」という不安を抱えつつ、「じっとしていると気がめいる。体を動かしている方がいい。優しい人に囲まれ、生活費も稼がせてもらい、本当にありがたい」と話す。

 一方、他に就業受け入れ先はなかなか見つからないのが現状だ。避難所を担当する金山町健康福祉課は「最上地域は県内で最も雇用情勢が厳しいが、少しでもお手伝いしていく。また、保健師が毎日健康チェックするなど、精神的なケアにも努める」と話している。
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