東日本大震災

仕事も生活も自転車シフト 県内、長期化するガソリン不足

2011年03月24日
夕刊配達をバイク(写真左奥)から自転車に一部切り替えた新聞専売所=山形市
夕刊配達をバイク(写真左奥)から自転車に一部切り替えた新聞専売所=山形市
 東日本大震災の影響で県内のガソリン不足が長期化し、配達業務など仕事の“足”を車やバイクから自転車にシフトするケースが多くなっている。山形市内の自転車販売店では在庫がすでになくなった所もあり、仕事だけでなく日常生活の移動手段も自転車に切り替える人が増えているようだ。

 乳酸菌飲料などを宅配する山形ヤクルト販売(山形市)には、震災後商品が入荷せず、在庫がなくなった16日以降は開店休業状態。被災して製造ラインがストップした福島、岩手両県の工場に代わり、21日に愛知県の工場から商品が入り始め、営業を再開できるようになったが、配達用バイクのガソリンが底をつき始めた。給油待ちの車列に従業員が並んだが、十分な燃料は確保できず、一部エリアでは配達を自転車や徒歩にせざるを得なくなった。従業員のほとんどが女性。たくさんの商品を自転車で運ぶのは体力的に負担が大きく、一度に配達できる量も少なくなってしまうという。

 新聞配達にとってもガソリン不足は深刻な問題だ。山形新聞山形城南専売所の場合、いち早く届けるため朝刊はバイクが主流のままだが、燃料節約のため、夕刊配達には“銀輪部隊”を増強した。新たに購入したり、配達員が持ち寄って自転車を6台に増やす一方、バイクは6台減らした。バイク使用者には「エコ運転」を指導。受け持ちエリアを編成し直し、効率的に配達できるよう工夫している。「自転車をフル活用してなんとかやりくりしている状態」と担当者は困り顔だ。

 通勤や買い物などの移動手段にも変化が起きているという。車やバイクから自転車に替える人が増えている影響で、県内では自転車の売れ行きが好調。山形市内のホームセンターでは、通学・通勤用の需要が増えるため、例年この時期は入荷量を通常の2、3倍に増やしているが、震災直後から買い求める人が殺到。約300台あった在庫はすでに完売、入荷待ちの状態だ。

 震災後、仙台市内周辺でも自転車の需要が増え、どこも売り切れ状態だといい、わざわざ仙台から買いに来る被災者も。車に乗せて持ち帰るためか「折り畳み自転車の人気が高い」と担当者。関係者の多くは「ガソリンが安定的に供給されるまで、仕事でも生活でもしばらくは“自転車操業”が続きそう」と話している。
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