東日本大震災

尾花沢で津波の犠牲者を火葬

2011年03月23日
斎場で手を合わせる菊田裕子さん(右)と星川澄男社長=尾花沢市
斎場で手を合わせる菊田裕子さん(右)と星川澄男社長=尾花沢市
 県内の市町村などは東日本大震災などで亡くなった人の火葬を受け入れている。尾花沢市の斎場白菊苑で23日、津波で犠牲になった宮城県石巻市の80代夫婦の火葬が行われた。被災地では土葬による仮埋葬も行われている中、長女は「両親の死は悲しいけれど、山形の皆さんのご恩で荼毘(だび)に付すことができた。情けが身に染みます」と感謝した。

 亡くなったのは菊田力男さん=当時(85)=と京子さん=同(80)。夫婦2人暮らしで、石巻市大街道南の自宅で津波に遭った。14日に親族が自宅に救出に向かったものの、遺体で見つかった。知らせを受けて東京都大田区から駆け付けた長女でオランダ大使館職員菊田裕子さん(55)は、何とか火葬で弔おうと受け入れ先を探した。しかし、火葬場の損壊や燃料不足により宮城県内ではかなわず、仮埋葬せざるを得ない状況だった。

 そんな中、裕子さんは22日、仕事を通じた知人で村山市の男性(51)に相談してみた。男性が付き合いのある同市内の総合葬祭平安堂の星川澄男社長に連絡したところ、「できる限りのことをしたい」とガソリンを確保しその日のうち霊きゅう車を石巻に向かわせ、願いをかなえてくれることになった。

 両親とともに尾花沢に足を運んだ裕子さんは、親族らと祭壇に手を合わせ、荼毘に付した。裕子さんは「火葬はできないと諦めていた。本当にうれしい。難しい状況にもかかわらず、できる限りの供養をしたいという思いを酌んでいただいた山形の皆さんに感謝しています」と話した。

 被災地の遺体の火葬について本県は、その日ごとに収容可能な火葬場の情報を取りまとめ、宮城県などに提供している。県内全体では1日20~30人の対応が可能だが、移動距離の問題で村山地域の自治体が引き受けるケースが多い。22日現在で計46人の遺体を引き受けている。
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