東日本大震災

「講習に行けない」「自転車では遠い」…高校生、通勤者

2011年03月20日
 尾花沢市の北村山高は、生徒の半数以上が列車通学だ。奥羽本線運休によって現在は運動部の部活動も1日置きがやっとで、吉田洋教頭(54)は「生徒たちはやりたいのにやれないのが実情」。新年度のスケジュールについても「運転再開が見えない現状では正式決定できない」と不安を口にした。

 尾花沢市鶴子の伊藤明日香さん(16)が通う山形北高は終業式が25日に延期になった。必ず行くと決めているものの、「当日も止まっていたら…。ガソリン不足で、家族にも迷惑は掛けられない」と表情を曇らせた。

 「自分で受験番号を見つけたかった」。4月から山形市内の高校に通うことが決まった寒河江市末広町、渋谷康太君(15)は、電話問い合わせとなった「合格発表」を悔しそうに振り返る。今後も入学者説明会などがあるが、「入学式までに運転再開してくれれば」と祈るように話した。

 新庄市多門町、楯岡高2年鎌田美優さん(17)も運休で高校の春季講習が休講に。「先生に疑問点を質問することもできない」と困惑の表情を浮かべた。

 村山駅から山形駅まで列車通勤している村山市楯岡中町、会社員田中克巳さん(33)は震災後、バス通勤している。「仕事が遅くなるとバスでは帰れず、ホテルに泊まることもある。帰れなくなったとき、17日のように大雪が降ると家には母と姉しかいないので心配」

 山形市あずま町、公務員岡崎友美さん(35)は天童市役所までの通勤をマイカーからバスに切り替えた。バスは渋滞が多く、通勤時間が読めないことも。「JRのいち早い運転再開を願う」と話した。

 寒河江市幸町、田宮敦子さん(52)は普段はマイカーで山形市の農産物直売所まで通っている。燃料不足で会社には自転車通勤を勧められたが「山形までは遠いし、まだ雪もある。列車が動けば問題ないのだが…」と語った。

 燃油店関係者らからも、燃料不足の一助になると、JRの早期復旧を望む声が聞かれる。村山市内のガソリンスタンドの従業員は「この地域では車が通勤手段の主体で、燃料不足で通勤できない人もいる。奥羽本線の運行再開をいち早くお願いしたい。ガソリンの買い占めの緩和にもつながる」と話した。
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