永田町ウオーキング

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日枝神社 都心で日本3大祭り

2015/6/21 14:32
約200人の幼児が茅の輪をくぐり、心身をはらい清めた

 官邸前交差点から赤坂に向かって西進すると、うっそうと茂る木々が現れ、程なく辺りにひんやりとした空気が漂う。見上げる丘陵地にあるのは日枝神社。

 始原は鎌倉時代初期で江戸城大改築に伴い城内から隼町に遷座。1657(明暦3)年の大火で焼失したため、溜池を望む景勝地に新たな社殿を建立した。江戸城の南西は厄災の通り道とされる裏鬼門に当たる方角で、現在は皇居の守護神として崇敬される。

 日本三大祭りの一つ、山王祭が17日まで古式ゆかしく行われ、ビルに囲まれた都心の境内で、祝詞が奏上された。稚児行列には約200人の幼児が参加。母親らに手を引かれて本殿前に整列すると、神妙な顔つきで直径約5メートルの巨大な茅(ち)の輪をくぐった。

 官邸移転をはじめとする永田町の再開発で、この由緒ある神社に新たな参道と長大な上り専用エスカレーターが設置されたのは2000年1月。高齢の参拝者に優しい設計で、山王下交差点付近から3基のエスカレーターを乗り継ぐと、約2分で南神門に到着する。

(東京支社・古頭哲)

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