連載企画
飯豊連峰縦走
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■“神の降りる場”下る<第3日> 登山仲間が集合、ねぎらい
2010年07月29日 掲載
大★尾根を進む縦走隊が稜線に出ると青空の下に雄大な山並みが見えた=28日午前8時46分
実は一行のうち2人は大★尾根の下りに不安を抱えていた。まずは記者。7月中旬、1泊2日の日程で今回の縦走コースの石転び沢と大★尾根を下見した。1日目、石転び沢の雪渓登りで張り切り過ぎたせいか、2日目の大★下りに入って間もなく、右ひざに違和感が生じた。下るたびに力が入らなくなり、反対に痛みが増していく。後半は左手にピッケル、右手に木の枝を持ち、ほうほうの体で12時間ほどかけて下山した。山形市に戻り、診療を受けたところ、結果は腸脛靱帯(ちょうけいじんたい)炎。今回も再発しないか、びくびくものだった。 もう一人は山形大自然に親しむ会の高橋和也さん(24)=工学部4年、米沢市。左ひざと左くるぶしを痛めていた。下り坂で、足を上げるたびに鈍い痛みが走るという。前日、最高峰の大日岳を往復する行程を大事を取って休み、御西小屋に待機した。「体力的には問題ないんだけど、ひざが言うことをきかない」。長丁場の下り、われわれ2人に何かトラブルがあったらどうしよう。そんなことを出発前は考えていた。
大★尾根は急斜面が続く。縦走隊は足の疲労と痛みに耐えながら慎重に下った=28日午後0時8分
天狗平ロッジで、梅花皮(かいらぎ)小屋に重い発電機などを預けた金野伸さん(25)と合流した後、別の驚きが待っていた。登山ガイドの吉田岳(たかし)さん(41)、金野さんが所属する小国山岳会の高橋健二会長(73)、金鋼太郎副会長(72)ら主要メンバーが集合し、われわれをねぎらってくれた。バーベキューに焼きそば、なぜか新鮮なアワビ、イカまでがずらりと並ぶ。金副会長は相撲の柝(き)の音に乗せて相撲甚句を披露してくれた。われわれのために「気を付けて」「元気に」との願いが込められている。夜遅くまで歓談は尽きなかった。 (飯豊連峰縦走取材班) ★は山カンムリに品 飯豊連峰縦走 記事一覧
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