連載企画

飯豊連峰縦走

■ザンゲ坂、滝の汗<第1日> のど潤す長之助清水
2010年07月26日 掲載
急峻な岩場が続くザンゲ坂をチェーンをつかみながら慎重に登る=26日午前6時30分
急峻な岩場が続くザンゲ坂をチェーンをつかみながら慎重に登る=26日午前6時30分
 飯豊連峰は、のっけから一行を手荒くもてなしてくれた。26日朝、飯豊町の大日杉小屋から入山した山形新聞の縦走パーティー7人は、歩き始めて間もなく、鎖のある急登のザンゲ坂でたっぷり汗を絞らされた。

 山形新聞パーティーは毎年この時期、朝日連峰、鳥海山など県内各地の山を縦走・踏破し、衛星携帯電話を使って、夏ならではの魅力をリアルタイムで伝えている。今年は本県と福島、新潟の3県境に位置する飯豊連峰。2004年に続き、2度目の山行となる。前回は、雪渓伝いに一気に主稜線(りょうせん)に達する石転び沢コースや、連峰最高峰の大日岳(2128メートル)には足跡をしるすことができなかったため、今回あらためて挑戦することにした。

飯豊連峰の飯豊町側の登山口である大日杉小屋前を出発する縦走隊=同日午前5時59分
飯豊連峰の飯豊町側の登山口である大日杉小屋前を出発する縦走隊=同日午前5時59分
 大日杉小屋からのルートは、昔からの登拝路。行者たちはかつて、ザンゲ坂で先達から過去の悪行をざんげさせられた。物慣れた先達の誘導尋問に引っ掛かって、隣の娘を誘惑したことも、スイカを盗んだこともしゃべってしまう。もしうそをついたり隠したりすると、罰が当たって途中で腹が痛くなったりして歩けなくなる、などと脅かされたという(井上元一著「白川ダム物語」)。

 メンバーは登山ガイドの吉田岳(たかし)さん(41)=小国町=、林業の増田光秀さん(36)=同=、山形大ワンダーフォーゲル部OBの林業金野伸さん(25)=同=、山形大自然に親しむ会の高橋和也さん(24)=工学部4年、米沢市=と小寺義(ただし)さん(23)=理学部4年、山形市。小国町の吉田さん、増田さん、金野さんにとって、飯豊はいわばホームグラウンド。さらに高橋さん、小寺さんを含め全員が過去の縦走・踏破に参加したことがあり、いわば勝手知ったる山男たちだ。

 縦走予定コースは、地蔵岳を経て、福島側からの登山道と切合(きりあわせ)小屋付近で合流して飯豊山へ。ここから、御西岳を通って最高峰大日岳まで往復。飯豊山に戻ってからは、岩峰が連なる大★(だいぐら)尾根を小国町方面にいったん下り、石転び沢の雪渓を直登して、再び主稜線に戻る。北股岳、門内岳から連峰最北端の●差(えぶりさし)岳に達した後、足の松尾根を通って新潟県の奥胎内ヒュッテに下山する。

 東北のほかの山々に比べ、飯豊山のスケールの大きさは格別。縦走隊は今回、そんな山塊を縦横に動き回る。26日朝、ふもとは霧に包まれていたが高度を稼ぐにつれて青空が姿を現した。雨模様が多かったここ数年の山行に比べ、夏山らしいコンディションだ。ザンゲ坂の先、長之助清水の冷たい水でのどを潤した一行はこの日、切合小屋まで向かう。

(飯豊連峰縦走取材班=報道部・鈴木雅史、堀川貴志)

★は山カンムリに品、●は木ヘンに八

文字サイズ変更
  • 小
  • 中
  • 大
地域ニュース読みくらべ
ニュース特集

スポーツ

教育・子育て

おでかけ

暮らし情報

twitter発信中

山形新聞からお知らせ

  1. 【ロードレース大会の写真を提供】
     山形新聞社は、29日に開かれた第52回県冬季ロードレース大会(山形新聞、山形放送、山形陸上競技協会主催)で、本社カメラマンと記者が撮影したレース写真を、きょう31日からホームページ(HP)に掲載し、提供します。  沿道の声援を受けてひた向きに走る選手の姿や、ライバルとの激しい競り合いなど、本紙に掲載しない写真も含めてHPにアップします。やまがたニュースオンラインにアクセスし、トップページの「おすすめ」のコーナーにある「やましんフォトギャラリー」をクリックすると、閲覧と申し込みができます。写真のサイズはキャビネ判から四つ切りまでの4種類です。山新ヨモーニャくらぶ会員は20%引きです。アドレスhttp://yamagata-np.jp/p-shop/
  2. 【健康・元気サポートフェア】
     山形新聞、山形放送は、「健康・元気 サポートフェア」を2月25、26の両日、山形市の山形国際交流プラザ(山形ビッグウイング)で開催します。高齢者の多様なニーズに応える健康、介護、福祉関連の機器展示、サービスの紹介や相談会、健康・医療に関するセミナー、育児をテーマにしたトークショーなど楽しい催しが盛りだくさん。入場は無料です。両日とも先着100人にプレゼントがあります。
    ◇とき 2月25日(土)、26日(日)午前10時〜午後4時
    ◇ところ 山形国際交流プラザ=山形市平久保100
    ◇内容 ▽健康関連品や福祉・介護に関する機器展示、販売▽海賊戦隊「ゴーカイジャーショー」(25日)▽育児漫画家・高野優トークショー(26日)▽長編ドキュメンタリー映画「よみがえりのレシピ」トークショー(26日)▽健康・医療セミナー▽山辺高校オリジナル介護予防体操「いきいき体操」実演指導▽健康・介護の専門家による無料相談など
    ◇主催 山形新聞、山形放送
    ◇問い合わせ 山形新聞社事業部023(642)7955
  3. 【ふるさとの話題を毎週配信】
     離れていても近くにいても、ふるさとの話題は気になるもの。そんなあなたへ「ふるさとだより」。山形、天童、寒河江、東根、村山、酒田、鶴岡の7市が発行しているメールマガジンです。各自治体の情報と、山形新聞に掲載されたそれぞれの自治体の関連記事をまとめて週1回、登録者に電子メールで配信しています。登録は無料、こちらからhttp://yamagata-np.jp/furusato/
  4. 【書籍の無料配達サービス】
     書籍の宅配サービスを始めました。配達は無料です。ご注文・お問い合わせは山形新聞社販売局「本の宅配便」係
    ・フリーダイヤル(0120)818040
    ・ファクス023(631)8044
    山形新聞ホームページ、携帯サイト「モバイルやましん」からもご注文いただけます。詳しくはこちら
  5. 【県女子駅伝写真提供】
     ヤマザワカップ第28回県女子駅伝競走大会のレース写真を販売します。山新ヨモーニャくらぶ会員は20%引きです。詳しくはこちら
  6. 【中学高校スポーツアーカイブ】
     本紙に掲載された中学、高校の各種スポーツ大会の記録を、携帯サイト「MOBILEやましん」で閲覧できるサービスを始めました。検索機能も備えています。アクセス方法はこちら
  7. ◆探したい記事がきっと見つかる、山形新聞記事データベース。他社DB横断検索が便利な日経テレコンジー・サーチファクティバ
  8. ◆県外でも今日の朝刊が朝一で読める「お届け電子版
  9. ◆ニュース速報、高校野球、モンテ情報、おくやみ… 身近な情報を携帯で確認「モバイルやましん
  10. ◆故郷の話題をメールでお届け、ふるさとメール会員募集(登録無料)
山形新聞から
販売から