連載企画
月山・夏変化■山の魅力独り占め <第4日>
2009年07月31日 掲載
姥沢小屋から姥ケ岳に登る途中は快晴。青空の下にくっきりと姿を現した月山(中央)を見ながら進んだ=30日午後12時36分
この日はまず、西川町の志津から姥沢へ。さらにリフト上駅付近から姥ケ岳に登り、鶴岡市の湯殿山神社を経て湯殿山ほてるに至るコース。普通、わざわざ歩かなくても済む志津−姥沢間は車道を、姥沢−上駅間はリフトを利用する登山者が大多数だろう。ところが一行は今回、あえて下からの徒歩にこだわった。そのかいはあったと言っていい。日差しがどんどん強まる中、姥沢からしばらくはほかの登山者に会うこともなく、ブナ林や低木帯、草原の山歩きを満喫した。天気はどんどん良くなり、途中からは月山、姥ケ岳が青空の下にくっきり。白いチングルマやイワイチョウ、赤紫のヨツバシオガマ、紫のミヤマリンドウなどが咲き乱れ、山の魅力を独り占めしている気分になった。
施薬避難小屋近くの急斜面「月光坂」に設置された鉄ばしごを慎重に下る=30日午後3時
姥ケ岳からは西へ。施薬避難小屋近くでは、キヌガサソウの群落に遭遇した。独特の大柄な白い花。実物を見る機会はなかなかなく、京都、大阪、奈良から訪れたというパーティーが、盛んに写真を撮っている。踏破隊の登山ガイド吉田岳(たかし)さん(40)=小国町=は、この関西パーティーから「この花は何ていうの?」「これは何?」と質問攻め。すっかり人気者になっていた。 施薬小屋を過ぎると、鉄ばしごの急な下りが連続する月光坂。その先は、温泉がわき出る茶褐色の巨岩がご神体の湯殿山神社だ。今年は出羽三山の「丑歳御縁(ごえん)年」。この年に参拝すると、12年分お参りしたのと同じ御利益があるとされるだけに、多くの参拝者でにぎわっていた。宿泊する湯殿山ほてるまでは、もうすぐだ。 (月山踏破取材班) 月山・夏変化 記事一覧
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