談話室

▼▽人をだます事件は昨今珍しくないが、中にはドラマのような例もある。大正時代に断絶した宮家を名乗ってちゃっかり結婚披露宴を開き、多額の祝儀をだまし取った有栖川宮(ありすがわのみや)詐欺事件もその一つ。2003年に起きた。

▼▽宮家と無関係の当時41歳の男と45歳の女。大勢に招待状を送り、東京のホールを会場に芸能人も出席するなど“ハデ婚”だったようで、参加者は一杯食わされた。裁判は「新郎新婦」とも実刑。久保博司著「詐欺師のすべて」では、こうした手口は御落胤(ごらくいん)詐欺というらしい。

▼▽同書によると最も“高級な”詐欺師とされるのは「地面師(じめんし)」という。高級かどうかは別として、東京の一等地を巡る事件は被害額約55億円と途方もない。大手を手玉に取った地面師らが次々と捕まっている。開発計画の陰で何があったのか。こちらもドラマのような展開だ。

▼▽都心の古い家屋敷は開発業者には垂涎(すいぜん)の的かもしれないが、大金を積んでニセモノを掴(つか)まされた積水ハウスも功を焦った感は否めない。地面師の暗躍は東京の地価高騰も映す。17日付本紙にあるように身近を見れば特殊詐欺の被害が止まらない。私たちも気を引き締めたい。

(2018/10/18付)
最新7日分を掲載します。
  • 10月18日
  • ▼▽人をだます事件は昨今珍しくないが、中にはドラマのような例もある。大正時代に断絶した宮家を名乗ってちゃっかり結婚披露宴を開き、多額の祝儀をだまし取った有栖川宮(ありすがわのみや)詐欺事件もその一つ。2003年に起きた。 [全文を読む]

  • 10月17日
  • ▼▽引き戸を開けて大きな声で来店を告げるのが慣習だった。「買ーうー」。白髪をひっつめにしたばあちゃんが奥から出てくるまでには時間がある。その間に考える。何を買おう。昭和の一銭店(駄菓子屋)の思い出だ。 [全文を読む]

  • 10月16日
  • ▼▽哲学者木田元(げん)さんは中央大で教職に就き、先輩に導かれて名店を回るうちにそばの味を極めようと思った。大学が当時あった東京・神田界隈(かいわい)は「そばの聖地」。老舗ぞろいで、そばを食しては先輩の蘊蓄(うんちく)に耳を傾けた。 [全文を読む]

  • 10月15日
  • ▼▽高校時代の同級生と久しぶりに会う機会があり、居酒屋で歓談した。卓上こんろの牛鍋が食べ頃になったので取り分けようとしたら「俺、煮た肉が苦手なんだよね」。焼いたらおいしく食せるのに、煮ると駄目らしい。[全文を読む]

  • 10月14日
  • ▼▽ミッシングリンク(失われた環(わ)/鎖)は高速道路の未整備区域を示す際に多く使用される言葉だが、本来は動物進化の記録の空白を指す。その間を埋める化石は古生物学の貴重な資料であり、発見は大ニュースとなる。[全文を読む]

  • 10月13日
  • ▼▽原稿は専らパソコンで書く。視力が衰え、車の運転中はトンネルの暗さに目の負担を覚える。免許の更新時期が迫り、視力検査を思うと、気が滅入(めい)った。作家山本一力さんは還暦を機に更新を見送り、免許を返納した。 [全文を読む]

  • 10月12日
  • ▼▽カップ麺はひょんなことから人気に火が付いた。1971(昭和46)年に登場して徐々に広まるが、人気を決定付ける出来事になったのは72年のあさま山荘事件とされる。図らずも全国の視聴者へのアピールになった。[全文を読む]

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