談話室

▼▽明治期に鶴岡で数が一番多い店は菓子屋だった。1889年は小売商が79軒で卸売店は30軒あった。1904年には計150軒に増える。ただ全部が店を構えていたわけでなく、行商人や農村部に卸して歩く人もいた。

▼▽鶴岡市の近代史をまとめた郷土学習の参考書「鶴岡百年のあゆみ」(大瀬欣哉著)は菓子商の変遷にも詳しい。「きつねめん」は型に入れた小豆菓子。もなかの皮に黒砂糖を流し豆を入れた「豆ながし」、おこしにきな粉を付けた「大根漬」と地元伝来の駄菓子を紹介する。

▼▽観音様が年を越すお歳夜(としや)にちなんだ恒例の「だるま市」がきょう17日、同市本町の七日町観音堂で行われる。明治期から伝わる和菓子「切りさんしょ」はこれに合わせて食べる習わしがある。市内の菓子店で売り出され、口に含めば柔らかくてほのかに山(さん)椒(しよう)の香りが広がる。

▼▽老舗の主人が浅草見物で求めた菓子をヒントに考案。取り置いた菓子くずを活用し工夫を重ねて仕上げたという。元市芸術文化協会長の日向文吾さんは由来を記した短文に「年の瀬の妙味」と紹介する。暮らしの歳時記の中に息づく菓子作りにも伝統の気風が伝わってくる。

(2018/12/17付)
最新7日分を掲載します。
  • 12月17日
  • ▼▽明治期に鶴岡で数が一番多い店は菓子屋だった。1889年は小売商が79軒で卸売店は30軒あった。1904年には計150軒に増える。ただ全部が店を構えていたわけでなく、行商人や農村部に卸して歩く人もいた。 [全文を読む]

  • 12月16日
  • ▼▽師走は言葉にまつわる話題ものの発表が相次ぐ。日本漢字能力検定協会による「今年の漢字」は2万票余を集めた「災」に決まった。多発した自然災害やパワハラなどの人災が理由だそうだ。字面だけで胸がざわつく。[全文を読む]

  • 12月15日
  • ▼▽今年も残りわずか、あの曲のことが話題に上る時季になった。新庄市では明日、市民合唱団が34年ぶりに歌い上げるという。大阪市では今月初め、公募で選ばれた約1万人が佐渡裕(ゆたか)さんの指揮の下で大合唱を響かせた。[全文を読む]

  • 12月14日
  • ▼▽ママさんたちの切実な声のようだ。以前は「保育園落ちた」のブログが待機児童問題に一石を投じたが、最近は「妊婦加算」が話題になっている。「なんで余分にとられるの」「事実上の妊婦税」―などと反響を呼ぶ。 [全文を読む]

  • 12月13日
  • ▼▽5万円で仕入れた液晶テレビの店頭価格をいくらにするか。さあ、あなたは家電量販店の責任者。購入者の特典サービスも併せて販売戦略を立てよう―。公正取引委員会東北事務所「独占禁止法教室」の一こまである。 [全文を読む]

  • 12月12日
  • ▼▽夏のフランスを賑(にぎ)わす自転車レース「ツール・ド・フランス」は3週間に及ぶ長丁場。合計タイムで首位の選手はマイヨ・ジョーヌと呼ばれる黄色のウエアで疾走する。強者の象徴であり観客らの憧れの対象でもある。 [全文を読む]

  • 12月11日
  • ▼▽雪が好きな詩人だったと家族は振り返る。亡くなった4年前の1月、温暖な気候で知られる終(しゅう)焉(えん)の地・静岡県富士市に雪がちらついた。葬儀の日、関東地方は大雪に見舞われた。酒田市出身の吉野弘さんのことである。 [全文を読む]

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