▼▽身長わずか3センチほどの一寸法師がおわんの舟に乗り込んだ。箸を櫂(かい)にして大阪から1カ月かけて淀川を遡(さかのぼ)り、都を目指す。おなじみのおとぎ話を科学の目で見てみると…。小学生向け入門書の記述につい引き込まれた。
▼▽「理科と算数で検証したら、わかってしまった昔話の真実」(柳田理科雄監修)という本である。一寸法師が舟をこいだ距離は合計約50キロ、1秒当たりでは4.7センチ進んだと導き出した。流れに逆らいながら、2本の腕で毎秒自分の身長の1.5倍余りを稼いだことになる。
▼▽米連邦議会で、岸田文雄首相が熱弁を振るった。ジョークをちりばめながら日本を米国のグローバル・パートナーと位置付け、上下両院議員から繰り返し拍手を浴びた。激変する世界情勢を踏まえると意義ある演説だったのは確かだ。とはいえ、気になるフレーズもあった。
▼▽「日本は強い同盟国へと自らを変革した」「侵略を抑止するため自衛隊と米軍は足並みをそろえている」。目指すはかの一寸法師も驚くような獅子奮迅の働きか。身の丈以上に背伸びしているような。まず自国民に、将来のあるべき姿について真摯(しんし)に説明するのが先だろう。
▼▽身長わずか3センチほどの一寸法師がおわんの舟に乗り込んだ。箸を櫂(かい)にして大阪から1カ月かけて淀川を遡(さかのぼ)り、都を目指す。おなじみのおとぎ話を科学の目で見てみると…。小学生向け入門書の記述につい引き込まれた。 [全文を読む]
▼▽春の陽気を通り越して早くも夏が来たようだ。15日の県内は高気圧に覆われて気温が上昇。鶴岡市では30.2度を観測し、今年初の真夏日となった。ここまで暑くなれば、車の運転中に冷房を使用した方も多いと思う。 [全文を読む]
▼▽このところの陽気で植物の成長曲線が急上昇しているようだ。野辺では、少し前までまばらな点に過ぎなかった緑が日に日に勢力を拡大している。先日、いい頃合いだと家人に誘われ、親子してヨモギ摘みに出かけた。 [全文を読む]
▼▽シャリは本県産の「つや姫」、ネタも地物のフグなどの鮮魚。酒田北港に寄港した外航クルーズ船ル・ソレアルの船内で、自慢の味が振る舞われた。乗客の評判も上々で、用意したすし250食を全て平らげたという。 [全文を読む]
▼▽米国が歴史上外国から受け取ったギフトの中で、ニューヨークの自由の女神と並んで最も重要なものと持ち上げられた。首都ワシントンの桜である。1912年、当時の東京市から友好の印に贈られた苗木が根付いた。 [全文を読む]
▼▽桜の開花宣言があった日の夜、会社を抜け出して山形市の霞城公園に急いだ。花の見頃には早いから人影は少ないが、夕闇の遠くにステンドグラスの明かりが見える。午後7時の最終入館に、何とか間に合ったようだ。 [全文を読む]
▼▽県内の多くの小学校で入学式が行われ、新学期がスタートしている。通学する児童の列に交じる蛍光イエローのランドセルカバーは新1年生の印。短い歩幅で上級生の後を追う姿を見るにつけ、登下校時の安全を願う。 [全文を読む]