談話室

▼▽哀愁を帯びたシャンソンが静かに流れる、酒田市立資料館の没後25年展。2度目のレコード大賞歌唱賞に輝いた代表曲はセンバツの入場行進曲になり、その曲名が古里酒田のホール愛称にもなった。岸洋子さんである。

▼▽ちょうど40年前、1977年3月のモノクロ写真に目が留まった。前年10月の酒田大火で実家を失ったが、岸さんはすぐ復興チャリティーコンサートに全国を回る。大火後間もない酒田での公演を写した1枚は、ステージを降り一人一人に語るように歌う岸さんの姿だった。

▼▽同じく酒田市出身の歌手、白崎映美さんも中学生の時に大火で焼け出された一人。その経験が東日本大震災後、「東北6県ろ~るショー」などのバンド活動につながったと、著書「鬼うたひ」に書き記している。「今度はオラが動がねば! そんだ気持ぢが湧いだのでした」

▼▽歌っていていいのか逡巡し(しゅんじゅん)た末、被災地に届けと歌い始めた白崎さん。人気絶頂で倒れ、病と闘いながら舞台に立った岸さんも自伝「さくらんぼの楽譜」に「微力な私にできることは、歌うこと」と決意を綴(つづ)る。歌い続けた「希望」は復興へと歩みだす市民に勇気を与えた。

(2017/03/26付)
最新7日分を掲載します。
  • 3月26日
  • ▼▽哀愁を帯びたシャンソンが静かに流れる、酒田市立資料館の没後25年展。2度目のレコード大賞歌唱賞に輝いた代表曲はセンバツの入場行進曲になり、その曲名が古里酒田のホール愛称にもなった。岸洋子さんである。 [全文を読む]

  • 3月25日
  • ▼▽「奇跡」の“再会”だった。「偶然」も重なった。蓮池薫さんが北朝鮮で翻訳の仕事のため、送られてきた日本の新聞をめくると、拉致被害者家族会結成時の写真が載っていた。必死に両親の面影を探した。「いた!」[全文を読む]

  • 3月24日
  • ▼▽「それまでは誰も賛同者がいなかったのに、市民はオープンした瞬間がらっと変わったんです。これってイケてるんじゃないかって」。2001年に誕生した仙台市の複合文化施設「せんだいメディアテーク」の話だ。 [全文を読む]

  • 3月23日
  • ▼▽3連休最終日の20日、高速道のサービスエリアは昼食を取る家族連れで混み合っていた。だが午後1時を過ぎると談笑の合間に幾つもの目がテレビ画面に吸い寄せられていった。石原慎太郎元都知事が登場したからだ。 [全文を読む]

  • 3月22日
  • ▼▽女性の進出、躍進は分野を問わず目覚ましい。スポーツ界も例外でない。昔は屈強な男のイメージが強かったラグビーやボクシングでも女子選手、ママさん選手が活躍する。次々と男子の聖域に“風穴”が開いている。 [全文を読む]

  • 3月21日
  • ▼▽「生きている内に、あと何回、蕗(ふき)の薹(とう)に会えることかしら?…ふっと、そんなことを考えながら口に含むと、ホロ苦さがいっそう身にしみるようだ」。女優故高峰秀子さんは随筆集「台所のオーケストラ」でこう記す。 [全文を読む]

  • 3月20日
  • ▼▽すっかり雪の消えた山形から北村山、最上へと北上するにつれ、車窓の田畑は雪が次第に増えていく。季節が逆戻りするような錯覚に陥ったものの、残雪の山々を輝かせる陽光は力強い。春の確かな歩みが感じられる。[全文を読む]

文字サイズ変更
  • 小
  • 中
  • 大

県内7市発行メールマガジン登録無料

ふるさとだより

週1回、ふるさとの話題をお届け

ニュース特集

スポーツ

教育・子育て

おでかけ

暮らし情報

twitter発信中

山形新聞からお知らせ

  1. 【2017年8大事業】
     山形新聞、山形放送の2017年の8大事業が決まりました。詳しくは、こちらから
  2. 【やましん公式FB】
     山形新聞社は、インターネット交流サイト「フェイスブック(FB)」の公式ページを新設しました。
     公式ページでは山形新聞のニュースのほか、本社からのお知らせなどを中心に紹介します。
     アドレスは、こちらから
  3. 【やましんe聞で動画視聴】
     読者限定の電子版「やましんe聞」で動画を閲覧できる新サービスを始めました。詳しくは、こちらから。
  4. ◆中学、高校の各種スポーツ大会の記録を紹介。検索機能も備えています。アクセス方法はこちら
  5. ◆探したい記事がきっと見つかる、山形新聞記事データベース。他社DB横断検索が便利な日経テレコンジー・サーチファクティバ
  6. ◆県外でも今日の朝刊が朝一で読める「お届け電子版
  7. ◆ニュース速報、高校野球、モンテ情報、おくやみ… 身近な情報を携帯で確認「モバイルやましん
  8. ◆故郷の話題をメールでお届け、ふるさとメール会員募集(登録無料)
山形新聞から
販売から